「いる」ことについて@人間・環境学会(MERA)シンポジウム

2024年5月26日(日)、水戸市民会館で人間・環境学会(MERA)第31回大会シンポジウム「環境をつくる:子ども、遊び、現実」が開催されました。

環境をつくる:子ども、遊び、現実

本シンポジウムでは、「環境をつくる」ことの重層性に注目します。
環境をつくることは、建物や道路、公園をはじめ、物理的に永続する環境を形作ることに限りません。椅子をひっくり返して屋根に見立てる、身体の配置を変える、歩く、空地をそのまま残すという目立たないアクションにも見出すことができます。人がただ居ることも環境をつくることとして見ることができます。
シンポジウムの副題では、新たな環境を一時的・仮設的につくり続ける人間の「遊び」を中核に、物理的に永続する環境をつくらなければならない「現実」を生きることを「大人」の存在に見立て、それに対置させるかたちで「子ども」を鍵概念として設定しました。
当日は、話題提供者から提示される「環境をつくる」営みをもとに、それぞれの営みを成り立たせているものを検討し、その先に人間と環境が不可分であることを踏まえて、人間や環境を別々に捉えるのとは異なる「人間・環境系」の単位を新たに構想することを目指します。

  • 話題提供者:木下寛子(九州大学)
  • 話題提供者:田中康裕(IbashoJapan)
  • 話題提供者:山崎健太郎(山崎健太郎デザインワークショップ)
  • コメント:鈴木毅(千里ニュータウン研究・情報センター)
  • コメント:南博文(筑紫女学園大学)

このシンポジウムでは、これまでコミュニティカフェ、地域の茶の間をはじめとする居場所の調査をしたり、運営に関わったりしてきた経験をふまえて、「いる」ことについて」という話題提供をさせていただきました。話題提供の内容は以下の論文をご覧ください。


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